■【特別展】かながわご当地菌類展閉幕 [0:47 2023/11/15] □Update...TOP絵更新 & [Kinoko]更新 |
490枚です。 凄くないですか?前回更新時に569枚あったんですよ。自分でも驚いています。 以前のPCではスペック不足でBMPのサムネ表示が遅々として進まない、 SAIはすぐメモリ不足エラー吐く、フォトショは他のウィンドウを触ると強制終了、 とそんな感じでマジで非効率な作業でした。 それが新PCになってからは超絶快適。これは年内全消化行けるかもです。 絵の話題。 今回は完全にコレメインです。以前もサイトで告知したことがありましたが、 神奈川県立命の星・地球博物館にて7月15日~11月5日まで 「【特別展】かながわご当地菌類展」が開催されていました。 先日遂にイベントが無事終了し、今回の更新で振り返りの記事を書かせていただきます。
展示の内容はその名の通り神奈川県のご当地キノコを紹介する展示です。 気合いの入った発生地再現ジオラマや標本展示など、非常に濃ゆい内容となっております。 会場の様子などは以下の外部リンク先を是非ご覧ください。 ■【特別展】かながわご当地菌類展 (神奈川県立命の星・地球博物館) ここからが絵の話題です。 さて、このイベントが私と何の関係があるの?ってことなんですが、実は今回、このイベントの主催メンバーでもあり、 地下生菌関係でお世話になりまくってもいるO原先生(伏せる意味ある?)よりお声掛けいただき、 イベントのためにキノコ擬人化キャラ10人を描かせていただきました。 私は実際に見たキノコじゃないと中々擬人化ができない人なんですが、 生半可な知識では描けないと言うことで数時間に渡るWeb会議を開催。 多数の貴重な写真資料の提供をいただき、その上でO原先生直伝の講義を受けての執筆となりました。 今だから言えますが、超濃かったです。これは大学講義か? 苦戦しながらなんとか納期内に原稿は提出できたのですが、話はここでは終わりません。 何と展示会場で人気投票が開催されていたのですよ。 来場者さんが好きなキノコ擬人化キャラに投票すると言う、生みの親心臓バクバクイベントです。 イベント終了に伴いその結果も確定しましたので、私の描いたキャラ紹介も含めてご紹介したいと思います。 ちなみに総投票数は・・・。 16,008票でした。 マジか・・・落ち着け。画像はあえてラフを重ねた初出版です。 ■番外(0票) 学名:Rhizopogon roseolus (ショウロ) キャラクター名:松浜 露香 (マツハマ ツユカ) 唯一の投票対象外であり、唯一の既存キャラ。 擬人化候補として提示されたリストにあったので、無理を言って描かせていただきました。 本来は白ビキニで当方のキノコ擬人化娘の中でナンバーワンの露出度の高さを誇るのですが、 来場者にはお子さんも多いと言うことで性癖を捻じ曲げないようホットパンツに変更しました。 ただ個人的にはソレはソレで変に性癖が曲がりそうな気がしないでもないですが。 既存キャラなので紹介は擬人化図鑑ページをご覧ください。 ■第9位(868票)
非常に珍しく、そしてかなり格好良い子実体を形成するノボリリュウ属の珍菌です。
全体的に暗褐色で毛羽立ったようなその姿が以前から好きで、リストを見た時に擬人化を決めました。
原案時は小田原市のマークが胸にありましたが、あまり使うべきではないと言うことで市の花「梅」を採用しました。
個人的には擬人化デザイントップレベルのお気に入りだったので、この順位はちょっと残念。
顔が怖かったかなぁ・・・?コダワリはアゴの下にある逆鱗です。学名:Helvella sp. (オダワラノボリリュウ) キャラクター名:小田原 龍華 (オダワラ リュウカ) ■第8位(1,003票) 学名:Tylopilus fuligineoviolaceus (クロムラサキニガイグチ) キャラクター名:黒村 咲稀 (クロムラ サキ) 会場となった博物館周辺で発見されて新種記載されたと言うまさにご当地キノコ。 非常に強い苦味を持つ肉と、近縁種とはかけ離れた黒に近い紫色の表皮が特徴のニガイグチ属菌です。 1人目に描き上げたキャラであり、まだ流れが定まっていなかった感があるので、 個人的にはもうちょっとデザインを盛り込みたかったかな?と思ってます。 コダワリは襟周りに少しだけある網目模様とスダジイの実のネックレスです。 ■第7位(1,242票)
激レア変形菌であり、2例目の発見が神奈川県と言うことでご当地キノコに選出されています。
テングタケの幼菌のような白く丸い付着物が存在する単子嚢体を形成します。椅子がそのまんまですね。
その子嚢部分の見た目が「獅子頭」に似ていることから付けられた和名です。
菌類のジャンルをまんべんなく描きたかったので選出しました。
コダワリは獅子頭を意識した巻き巻き眉と穴が開いたような瞳です。学名:Physarina alboscabra (シシガシラホコリ) キャラクター名:獅子頭 ほこり (シシガシラ ホコリ) ■第6位(1,334票) 学名:Marasmius brunneospermus (アミガサホウライタケ) キャラクター名:蓬莱 網美 (ホウライ アミ) 実は彼女は最初の集中講義を受けた段階では特徴が乏しいと感じて候補には挙げていませんでした。 しかし資料を読むと、傘上部の網目状のシワや胞子の特徴などが非常に個性的で一気にイメージが湧きました。 実は瞳の中に網目があります。コダワリはあみあみの頭頂部と2色の胞子をイメージした髪裏です。 最初はもっと黄色い色合いだったのですが、写真写りの影響だったので本来の色に薄めました。 ボディラインを強調する服装なのでちょっと怖かったですが、無事通りました。 ■第5位(1,908票)
2人目に描き上げたキャラ。ここからアクキー選出組です。自然とイベントの看板キャラ的な立場になったため、
自然とここから急激に得票数が上がっていますね。初発見が神奈川県と言うコチラもザ・ご当地キャラ。
「ハツ」とありますが実際にはチチタケ属菌であり、傷付くと乳液が出ます。何としても和装にしたかったんですよね~。
コダワリはメルツァー試薬で染めた胞子模様の帯で、スタッフさんの解説にも採用されていたそうです。学名:Lactarius glutininitens (ヌメリハツ) キャラクター名:滑 初 (ナメラ ハツ) ■第4位(2,080票) 学名:Coprinopsis cineraria (ハイイロイタチタケ) キャラクター名:灰原 いたち (ハイバラ イタチ) ここから2,000票超え!以前はナヨタケ属とされていましたが、和名に反してヒメヒトヨタケ属菌です。 神奈川県初出で実際に現地では一般的なキノコなんだそうですが、地元では全然見ないんですよね。 コンセプトがそのまんまイタチなので、小動物的な可愛さを意識してデザインしました。 コダワリと言うにはそのまんますぎるのですが、ジャケットの胸元に「ONE NIGHT」のロゴがあります。 ■第3位(2,088票)
当初は3位を走っていたのですが、途中で一度は灰原いたちちゃんに抜かれました。
しかし最終的には8票差で3位入賞を果たした初の地衣類擬人化キャラです。
比較的普通に見られるアカミゴケに近縁ですが、その名の通り硫黄の多い火山帯にのみ分布します。
服の模様と足元の葉体と言ううちわ型の器官を描き足す作業で泣きそうになったのを覚えています。
コダワリは瞳の中の元素記号「S」です。気付いた方は居られたかな?学名:Cladonia vulcani (イオウゴケ) キャラクター名:赤実 S (アカミ エス) ■第2位(2,626票) 学名:Clitopilus vernalis (ハルノウラベニタケ) キャラクター名:春野 裏紅 (ハルノ リク) 3位と500以上の票差を付けたのは私個人全然上位に来るとは予想していなかった彼女でした。 正直1位がダントツだと思っていたので、ここまで喰らいつくとは思わなかったので・・・。 本種は以前フィールドをご一緒した出川先生が発見者の1人なので描きたかったのですが、 ぶっちゃけ擬人化に有効な外見的特徴が少ないので、諦めてストレートに色で表現しました。 しかしそのほんわかした春の色合いが予想以上に人気で第2位に!おめでとう! コダワリは胞子で描いた「春」の文字と瞳の中にも「春」、アカマツとスダジイの木靴、 あと髪から落ちた胞子で顔が紅潮しているように見えること。 そして栄光の第1位は・・・。 ■第1位(2,859票)
彼女、1回2回の途中経過発表、そして最終結果発表、全てでずっと1位をキープした最強キャラです。
白状しますが、正直私が好きすぎて気合い入れすぎて描いた感が否めません。贔屓と言われても何も言えねぇ。
オサムシに感染する冬虫夏草の有性世代で発生が稀なため虫草屋の中でもかなり人気が高いです。
良い感じに本家の特徴も盛り込めたと思っています。コダワリは分生子柄束を模した三つ編み、
白く濁った瞳、そしてオサムシの幼虫型ブーツです。
マスクをしているのは昆虫の口のように口が裂けているのを隠すためと、あとコロナ禍意識。学名:Ophiocordyceps entomorrhiza (オサムシタンポタケ) キャラクター名:筬虫 たんぽぽ (オサムシ タンポポ) と言うことで「私個人のキャラが数字として評価が可視化される」と言う非常に興味深い経験ができました。 正直こんなにも人気投票に参加していただけるとは思っていなかったのでメッチャ嬉しかったですね。 Twitterで途中経過を見てはすっごい気持ち悪い顔してましたから。ホントすみませんね・・・。 お詫びと言うワケではありませんが、人気投票TOP3の筬虫たんぽぽ嬢、春野裏紅ちゃん、赤実S嬢をTOP絵に! 本家の絵はSD絵ですが、実際の頭身をイメージして描いています。 狙ったワケではありませんが、子嚢菌類、担子菌類、地衣類と良い感じにバラけたのも良いですね。 てことで掲載期間が短かったですが、旧TOP絵の「戦艦棲姫」は日記保管へ。 元々ラフ止まりの絵なので、気が向いたら清書することがあるかも知れません。 てことで今回は特別展特集でした。世に出していなかったキノコ擬人化キャラの裏設定、出したかったんですよね。 ただ擬人化した以上は実物を見たいわけで、彼女らに実際に会うと言う目標が出来ちゃいました。 結構長い間この趣味を続けて来たつもりですが、まだまだゴールが見えない・・・やっぱキノコは最高だぜ! 今回は艦これの話題はオヤスミ。キノコ写真整理を中心に絵をポツポツ描けたら良いな。 ■ comment ■ 神奈川の菌類展、最終日になんとかみてきました!! 折原先生の解説つきで、キャラの最終順位発表がありましたが、OSOさんの絵へのこだわりポイントなどの解説もあり、ますますキャラクターたちが好きになってしまいました!…にも関わらず、最終日でグッズが残っておらず、少し心残り? 今後も愛の詰まった素敵な作品を楽しみにしてます!(さわわん さま) 伏せ字意味無かった!はい、折原先生ですね。ご来場ありがとうございました! グッズについては他の方からも同様のお話を伺いました。まさかここまで需要があるとは思わず・・・。 やっぱキノコも擬人化も楽しいですね。これからも描き続けますし、機会があればこのようなイベントにも参加したいです。 ■ comment ■ 今更ながら17周年おめでとう御座います! 当方、いつからお邪魔して居るのか覚えておりませんが感慨深いものが有ります。 そして猛毒御三家様の降臨ですか!感無量! ヴィロサ様はそんな、素敵なドレスを試薬で台無しにされれば怒るでしょう、ヴェルナちゃん最凶(笑) いや、ファル様(と、呼んで大丈夫でしょうか)が一番怖いような。何と言ってもあのタマゴテングタケですから・・・。 長々と失礼致しました。(ドクツルタケちゃんLOVE さま) 仰る通り、一番怒ったら怖いのはファルです。最強の「殺意」の持ち主でしょうし。 おめありがとうございます!17年も経っちゃいましたが、まだ続くんですよこのサイト。 だらだら続けていますのでお暇な時にまた除いてやってください。 ■ comment ■ こんにちは。いつもお世話になっております。このサイトに載っているナカグロモリノカサですが、 もしかするとAgaricus parvitigrinusかもしれません。Agaricus parvitigrinusは全体的にスレンダーな見た目で、 傘直径が60mm未満で、つばのリングは柄に近づくほど薄くなり、縁シスチジアは殆どありません。 ちなみに日本の図鑑においてハラタケモドキ(Agaricus placomyces)は縁シスチジアがないと書かれていますが、 これは間違いで、ナカグロモリノカサ(Agaricus moelleri)ともども縁シスチジアは豊富です。。(herz さま) おお、こちらではどもです。確認してみましたが、確かに似ている・・・。 2010年7月4日と2011年07月31日、そして2013年09月09日に撮影されたものは小型だったと記憶しています。 それ以外は気持ち悪いほど太くて大きい(傘直径15cm級)ため、これらはホンモノかも知れません。 華奢なナカグロについては以降意識して観察したいと思います。情報感謝です! |