★Amanita pantherina (テングタケ)
■ 2008年09月07日 撮影 隠すまでもないでますが、夏〜秋に様々な林内に発生する毒キノコの代表格!!! 和名は「天狗茸」。非常に特徴的かつ美しい姿を持つキノコらしいキノコです。 別名「豹茸」とも呼び、学名の種小名も「Panther(豹)」に由来しています。 以前は「テングタケ広葉樹林型」などと呼ばれていたのが本種です。 サイズが大きく、針葉樹林に生えるのはイボテングタケと言う別種なんです。 ■ 2008年09月06日 撮影 前日の同じ個体群です。非常に成長が早い・・・。同じ個体と思えません。 傘は灰褐色で表面に白いつぼの破片を点在させるのが特徴です。 柄は白色で中程につばを備えます。つぼは名残のみを基部に留めます。 これはもう説明の必要など無いでしょうが・・・。代表的な毒キノコです。 毒成分はイボテン酸にムスカリン、ムシモールetc。とにかく多種多様です。 胃腸系にも作用しますが、広く神経系にも作用する事が有名。酷いと昏睡に。 ただ毒性はそれほど強くは無く、比較的短時間で回復するみたいですね。 ちなみに毒素のイボテン酸はグルタミン酸の約10倍の旨味を持ちます。 なので食べるとメチャ美味しいです。その後の苦痛さえ無ければねぇ・・・。 ■ 2009年07月11日 撮影 やたらぶっとい個体を発見。どっしり構えて安定感がハンパないですねぇ。 イボテングっぽいですが、傘の白い破片は軟質で、本種で間違い無いようです。 傘の周囲には条線。小さなハエが集まっていました。流石「ハエトリ」。 本種の持つ「イボテン酸」は殺ハエ性が高く、実際蝿取りに使われていました。 ■ 2009年07月11日 撮影 公園の歩道脇にキモチワルイくらいの大発生・・・。ずーっと続いています。 落ち葉を見れば分かるんですが、ここはほぼ純マツ林。環境は様々ですね。 この個体群は雨のせいか傘の白い破片が落ちてしまって雰囲気が・・・。 完全に落ちてしまうと他のキノコと間違えやすくなるので注意が必要です。 ■ 2009年07月11日 撮影 まぁ典型的なテングタケですねぇ。傘の表面以外はほぼ真っ白な配色。 柄が細く、だんだら模様が有って、中程に薄い膜質のつばを持っています。 ここまでは大きさと色合いを除けばイボテングと共通した特徴でもあります。 ただイボテンのつばは落ちやすく、つぼの破片が複数のリング状になります。 ■ 2010年10月10日 撮影 本種は比較的薄暗い場所、木の影ができる場所に出るイメージが有りました。 しかし日の出から日没までほぼ太陽光ガンガンの草地の斜面に生えていました。 この斜面の下が雑木林なので、そこに菌根を形成しているものと思われます。 ■ 2010年10月16日 撮影 観察会にて発見されたこの日見付けたキノコの中でも特に愛らしかった双子。 やっぱり本種に限らずテングタケ科菌は被写体として優秀だと感じましたね。 ■ 2011年10月16日 撮影 本種も発生時期が長いんですよねー。初夏から下手すると晩秋まで見られます。 この個体はあまりにも大きかったので、最初はイボテングだと思ってました。 ただ良く見るとあの特徴的なイボ状のつぼの破片が全く見当たりませんでした。 ちなみにこの場所は2010年10月10日に撮影したのと寸分違わぬ同じ場所です。 ■ 2013年07月06日 撮影 凄く清楚な幼菌を発見したのでパシャリ。スラリとした柄が美しいですね。 基部の指輪状のつぼの破片もハッキリと残ってて特徴が良く出ています。 ■ 2013年07月06日 撮影 今年は本種の当たり年なのかな?かなりの個体数を確認する事ができました。 年によってはイボテンばっかで普通のテングタケが見れない事も多いです。 ■ 2013年07月06日 撮影 見付けた瞬間に気持ち悪い声を出すくらい萌えてしまったヒョウの幼菌群! やはり本種の魅力は白いつぼの破片が細かく散った幼菌の段階が最高だと思う。 傘が大きく開くと破片も散り、雨でつぼの破片はすぐに流れてしまいますし。 ■ 2015年07月03日 撮影 微妙に画質がアレなのはスマホで撮ってるから。でも中々の画質です。 このレベルで撮影可能なら普段持ち歩いても十分力を発揮できるかも? ただどうしてもレンズ径が小さいため集光不足って感じはしますけどね。 ■ 2015年07月03日 撮影 こんな感じで車がガンガン通る道の脇に生えていました。ホント場所選ばない。 菌根菌は宿主となる樹木さえあればかなり狭い環境でも発生してくれます。 ■ 2017年10月14日 撮影 意外と良い写真が無いことに気付いてしまって愕然としている管理人です。 これは今年の夏はちゃんと複数角度から特徴を捉えた写真を撮らねば・・・。 ありふれたキノコほど凝って撮影しなくなっちゃうのは悪い癖ですね。 |