★Hericium erinaceus (ヤマブシタケ)
■ 2013年10月27日 撮影 ガガンボさんとの芦生合同観察オフの最後を締め括った最高の出会い! 秋にブナ科樹木の朽木上に発生するとても愛らしいモサモサ、「山伏茸」です。 山伏が胸に付けている白い毛の飾り(梵天)に似ているのが和名の由来です。 特徴的な地方名が多く、代表的なのは見た目通りの「ウサギタケ」。 基本的に地方名の多いキノコは良い意味でも悪い意味でも慕われてますね。 やはりその形状は印象に残るのか、本当に個性的な地方名が多いのが特徴ですよね。 その針だらけの形状から魚かどうかは分かりませんが「ハリセンボン」。 乾燥品の優れた吸水性を利用し、酒を染み込ませて下戸が酒を飲むフリに使ったと言う逸話から「ジョウゴタケ」など。 ネタバレだけどスーパーでも最近チョコチョコ見るようになりましたね。 ■ 2013年10月27日 撮影 拡大してみました。全体的に白色〜淡い黄色で全体が針で出来ています。 効率を最大にすべく胞子を作る針状の部分だけになったって感じですかね? またフワフワしてそうな外見ですが、触ってみると見た目以上に硬いです。 近年では人工栽培も行われており、スーパーでも買える美味な食菌です。 乾燥品は水分を良く吸うので料理に用いると良い感じに味が染みます。 淡白な味わいクセが無く、食感も良いので汁物に用いると良く合います。 芦生原生林は保護区なので採取は不可能ですが、撮影するだけで大満足でした。 ■ 2019年09月22日 撮影 北海道遠征でセンボンキツネノサカズキを探している最中に発見。 巨大なミズナラの倒木に発生していました。 ここ低地なんですけどね・・・流石は北海道と言うべきか。 ■ 2019年09月22日 撮影 以前芦生原生林で出会った子実体よりも大きいですね。 子実体は針状の写真を良く見かけますが、実は上面はこんな感じでボサボサになっています。 これは子実体は多方向に針を形成するのですが、下向きの針だけが発達するのが原因。 上面は針が伸びずに萎れ、切り干し大根みたいになります。 今回は長距離遠征だったため食用採取は行わず、愛でて去ることとなりました。 |