Conichalcite/コニカルコ石
CaCu(AsO4)(OH)
![](conichalcite001.jpg)
20100130 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico
褐鉄鉱の晶洞面に無数に貼り付いた結晶群。モスグリーンの「コニカルコ石」です。
赤褐色の母岩に鮮やかな深緑色のコケのような物が覆っていて美しいです。
化学式を見れば分かりますが、組成中に「As」つまりヒ素を含んでいますね。
ヒ素が多い鉱床に多く見られ、同じ砒酸塩鉱物のアダム鉱と良く共生します。
![](conichalcite002.jpg)
20100130 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico
表面を拡大してみました。褐鉄鉱の表面を覆うように細かな結晶が密集しています。
尖った部分を見ると丁度断面が見えますね。中心は褐鉄鉱になっているのが分かります。
本鉱は大型の結晶になる事は無く、このように表面に貼り付くように成長します。
美しい結晶では透明感が有るので、光にかざしてみるとその色合いに息を飲みます。
![](conichalcite003.jpg)
20100130 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico
また別の形態です。最初は孔雀石だと思っていましたが・・・。
![](conichalcite004.jpg)
20100130 Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico
褐鉄鉱の隙間に見える濃いグリーンの針状結晶が本鉱です。
コニカルコ石と言うと普通は鮮やかなグリーンを思い浮かべます。
しかし結晶のできる環境によって、形状に差が有るようです。