今年2回目の大規模遠征はどろんこさん主催の調査同行となりました。
ガガンボさんも遠方から合流し、3人で某所の自然公園を探索する事に。
そう・・・。
冬虫夏草祭りじゃ!!!
と言うワケです。どろんこさんは冬虫夏草のスペシャリストとして有名。
分布調査を行うので来る?とお誘い頂き、行く行く!と返事した次第。
詳しい場所は伏せますが、数時間車で走る富士山以来の遠征でした。
□08:00
名古屋駅到着。岡山から新幹線でやってくるガガンボさんと合流します。
少し前にどろんこさんから連絡が有り、今回の場所は長靴必須との事。
ガガンボさんいつも防水靴履いてるけど、それではちょっと厳しいかな?
と思ったら長靴標準装備でした。前日にいつもの靴洗っちゃったとの事。
これが所謂「怪我の功名」と言うヤツか。持ってますね、ガガンボさん。
□10:30
その後ひたすら車で走りますが、多少の渋滞も有って30分ほど遅れました。
どうもどろんこさんも少し遅れて少し早く着いたみたいで助かった・・・。
連絡を取り合い駐車場で無事合流。挨拶を済ませ標本の見せ合いタイム。
どろんこさんがシャクトリムシハリセンボンの乾燥標本を取り出します。
私もガガンボさんも大興奮!でもこれは見付けられる気がしないなぁ。
ここで一旦車で移動して最初のウスキタンポセミタケのポイントへ。

まずは「Aschersonia aleyrodis (アスケルソニア アレイロディス)」発見。
植物病原菌ではなく、葉裏に付いたカイガラムシに感染した冬虫夏草です。
オレンジ色の鮮やかな分生子が特徴で、これは熟しすぎてしまった感じ。
図鑑でしか見た事が無かったので、大興奮しながら次のターゲット探し。
3人で地面を探しますが、目的のウスキタンポセミタケは見付からず、残念。
普段居るはずのタイワンアリタケも見付からず、この場所は不作だったか?
その後周囲を散策するとハナサナギタケやクロニガイグチなどを発見。
この場所、どうも冬虫夏草だけではなく普通の担子菌類も豊富な模様。
□12:00
時間も時間なのでお昼にします。公園内のレストランで地元の料理を堪能!
詳細は書きませんが、非常に羨ましい話を伺い、私とガガンボさん大嫉妬。
□13:00
その後また少し車を走らせて2ヶ所目に到着。少し雲行きが妖しいです。
この場所の目的はツクツクボウシタケと珍菌のアンドンタケですね。
台風で荒れた道を進みます。道中どろんこさんがマムシで遊んでました。
ツクツクボウシタケは毎年出る場所を探しますが残念ながら発生はまだ。
途中でレアキノコのカサヒダタケの幼菌を見付けて盛り上がったりしました。
その後アンドンタケを目指して沢を登り倒木をくぐろうとした時でした。
目の前に小さなオレンジのキノコが。針葉樹の朽木だしヒメコガサかな?
にして小さいな・・・。

ルーペで覗いて確信、結実部が見える!冬虫夏草だ!一気に興奮します。
なんと県内で初発見となるサビイロクビオレタケの大発見となりました!
朽木内部のハエやアブの幼虫から発生する非常に小型の冬虫夏草です。
どろんこさんが初発見を逃して悔しがってましたが、掘りテクは流石!
ギロチンする事無く綺麗に宿主を掘り出して下さいました。撮影タイム!
その後アンドンタケを探しますが、見付かったのは老菌と幼菌のみ。
ここで一気に暗くなりスコールのような雨!雨具誰も持ってない!
急いで木陰に逃げ込み雨宿り、流石にキツいので一旦車に戻る事に。
□14:00
車に戻ると雨が止んでました。何だったんだ今の。てか多いなこー言うの。
どうもどろんこさんは晴れ男(強)、私とガガンボさんが雨男(弱)のようです。
なのでせっかくの晴男が呼んだ晴れを我々2人が雨にしちゃったみたいです。
さて次はとうとう今回のメインイベント。冬虫夏草の聖地へと向かいます。

道中綺麗なコガネタケを発見し、撮影しようと近寄ると隣にセイタカイグチ!
実は自分は抜かれる前を見た事が無く、ガガどろ両名は初見で大興奮でした。
周囲にはアケボノオシロイタケやテングタケも見られる優秀なフィールド!
しばらく歩いて目的地の沢筋に到着。葉裏をめくりながら進みます。
発見はそれほど時間はかかりませんでした。

タイワンアリタケ!!!
この場所の目標は激レア菌のハヤカワセミタケですが、これも目標だった!
葉裏の葉脈に噛み付いて絶命したチクシトゲアリから発生しています。
所謂ゾンビアント系の冬虫夏草で、宿主を操っているとの説も有ります。
頸部から伸びたストローマと首折れ形の結実部の付き方がカッコイイ!
最初は全然分かりませんでしたが慣れて来るとバンバン見付かりました。

その後やたらと見付かったカメムシタケ。鮮やかな結実部が目立ちます。
その名の通りカメムシに寄生する冬虫夏草で、黒く長い柄が特徴的です。
普段カメムシと聞くとウエッと思いますが、虫草になると途端に大好きに。
重複寄生のエダウチカメムシタケの発生も確認する事ができました。
□16:00
暗い森の中は更に薄暗くなって来ました。これがもう限界でしょう。
高温多湿で体力もゴリゴリ削られてますし、ここで車に戻ります。
ガガンボさんもガンガン冬虫夏草を見付けて大満足なご様子でした。
ただハチタケとハヤカワセミタケが見付からなかったのは心残りです。

帰り際に発見した初見のムラサキホウキタケ。モドキより美しいです。
どろんこさんは紫色のキノコにドはまり中のようで、撮りまくってました。
その後またしばらく歩いて無事到着。自販機で冷たい飲み物を買います。
休憩がてらしばしトーク。その後車に戻り、この日はお別れとなりました。
どろんこさんは翌日から南アルプスで冬虫夏草探しとの事。凄すぎです。
素晴らしいキノコを案内して下さり本当にありがとうございました!
その後はまたガガンボさんと二人で長距離ドライブ。流石にヘトヘトでした。
途中のドライブインで夕食を済ませ、名古屋駅でお別れ。お疲れ様でした。
以上、オフレポ?でした。
て事でキノコ擬人化90人目。どろんこさんリクエストのこの娘!
当然ですが「Ophiocordyceps unilateralis (タイワンアリタケ)」擬人化!
て事で名前は「筑紫葉 ウテナ」嬢です。どうぞ宜しくお願い致します。
由来は「筑紫(チクシトゲアリ)」と台湾の「台(ウテナ)」からですね。
リクは頂きましたが、実は見付けたら絶対に擬人化すると決めてました。
一番のコダワリはやはり髪型ですね。後ろ髪は2ヶ所以上乱れる事も。
腕や足に茶色いファーが多いのは葉に固定するための菌糸を模した物。
全体的にチクシトゲアリをイメージして黒系にデザインしてみました。
やはり冬虫夏草の擬人化は宿主となる生物の形状を盛り込みたいですね。
あ、そうだ。

ちなみに月曜日はツクツクボウシタケリベンジ成功しましたのでご報告。
セミタケも探したんですが、残念ながら発見できず。今月末に再チャレンジ!
とまぁこんな感じで冬虫夏草にまみれてます。でも本番はまだ少し先です。
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>ウオオオ火焔だあああ触つtttt (はむこ さま)
結局私は何ともなかったです。体質にもよるかも知れませんけどね。
>カエンタケ情報喜んでいただけて何より。
>osoキノコ図鑑の写真が充実するのはこちらとしても嬉しいですわ。
>
>ナラ枯れ、いっそのこと全部切ってしまえば更新するかも、
>っていうことで、今試験中らしいです。
>手入れが大変そう・・・ (鳥居 さま)
本当にありがとうございました!!!
生えてる状態を見たのは数年振りだったので汗と涎垂らして大興奮でした。
やはりカッコイイですね。しかし腕に擦り付けるのは真似できません!
>きのこいっぱい羨ましい!
>
>ヤグラタケは是非とも見たいきのこ!
>可愛くてちょっと怖い。死体の上で無邪気に遊ぶ幼女が浮かびますね
>かっ・・カエンタケ触るとは!
>後からやられる事も無いんですか!?怖すぎる (新参きのこ野郎 さま)
もっと凄い事されている方が居られますがね・・・私は触るまでです。
基本的に汁が付着すると危険ですが、撫でる分には大丈夫そうです。
ヤグラはその色と背景から星や夜をイメージされるみたいですね。妖しげ。
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