もう恒例となっていますが・・・。
119枚です。
10連休での収穫があまりなかったのでオフ2回分入れても何とか数は減らせたかな?
いや、あるにはあったんですけどね。前回更新の時はマジで凄かったので。
でも今回はそれよりも少し前のお話。嬉しい再会もあったので遡ってのオフレポです。
4月6日。
早朝、私はとあるローカル線の駅にとある方を迎えに行きました。
今回のオフのために前泊してやって来たのはとあるアメジストの詐欺師氏です。
実は彼、とある非常に大きな目標を掲げての参戦でした。それは・・・。
アネモネタマチャワンタケに出会うこと。
今でも覚えているのですが氏と初めてお会いした時の話で、いの一番に言ってましたね。
「アネモネタマチャワンタケとスナヤマチャワンタケを見るのが夢だ」と。
後者は昨年念願叶いましたが、アネタマにかなり苦戦した模様。
何度も地元のイチリンソウ属植物群落のある山にチャレンジしましたが全敗。
それを事前に聞いていた私は、氏を私の知っている発生地に案内することになったのです。
が、それにも問題がありました。
@発生ポイントの標高が高いのでガチ登山になる
A自分が見たのもすでに4年前で発生ポイントも不正確
Aに関してはキノコ狩りにはつきものなのですが、@が運動不足の自分には相当キツい!
イチリンソウやキクザキイチゲなんてカンペキに高山植物ですからね。
実況中に発見して日暮れに迫られて急ぎ下山、足の裏の皮膚が全部剥けた嫌な思い出の山なんですよね。
しかしアメさんの夢を叶えるためにも、私が一皮・・・じゃなくて一肌脱ぐしかあるまいて!
と言うことで登山口に到着、ガチ登山装備に身を包んでいざ出発!
最初は楽だった道も少し歩くと急な山道となり、早速疲れが出はじめます。
アメさんは山岳部経験者だけあってそこら辺は余裕。ぐぬぬ、継続した運動が足りてないな。
道中フクロシトネタケ属菌が地上に生えているのを発見。
地上生なのでもしかして胞子が違うアイツか?と思いましたが後に胞子観察したらフクロシトネタケでした。
4年前に登った時はこの辺にオオセミタケが出ていたハズですが、探せども見付からず。
諦めてオオセミ街道を抜け、面白みのない植林地帯に入ります。

と思ったらアメさんが発見!オオセミタケですが、何とも珍しいことに宿主が露出しています。
基本的に深い場所に宿主が居ることが多い冬虫夏草なので、この光景は意外かも。
どうも斜面が崩れたことで宿主が地上に顔を出しちゃったみたいです、傾いてますしね。
しかしアメさん、キノコじゃなくて虫を探していて見付けるとは。
虫屋に片足どころか両足突っ込みかけている彼はもう戻って来れないかも知れない。
その後もガンガン標高を上げて行きます。自分は正直5合目くらいから限界を超えていました。
確実に翌日は筋肉痛で死ぬなって自覚はありました。
実際には3日ほど仕事に支障が出るレベルの筋肉痛に襲われるハメとなりました。
会社の階段を「いでぇえええええ!」と叫びながら降りていたら他部署の人に心配されましたよ。
でも筋肉痛が来るまでは足は動きますからね!
やがて風景が一変します。明らかに植生が高山チックなものになります。
地面には野生のフクジュソウがチラホラ見られ始めました。
これも一応イチリンソウなどと同じキンポウゲ科の植物。
そろそろアネタマの可能性がある範囲に入ったでしょうか。
とその時、アメさんが絶叫しました。

何とオオシャグマタケです!もちろん私もアメさんも初見です。
と言うかアメさんに関してはシャグマアミガサタケ属菌自体が初見で大興奮!
あまりの興奮に脳内辞書が消滅し、語彙力が404NotFound状態になっていました。
正確な胞子観察ができませんでしたが、もしかすると典型的なオオシャグマではないかもです。
ですが現状の観察結果からはオオシャグマタケとして良いと判断しました。
アメさんはオオシャグマとの出会いでエネルギーをかなり使ってしまったのかクールタイム突入。
しかしまだ本来の目的のアネタマに出会えていません。まだ燃え尽きてもらっては困ります。
しばらく歩いて私が覚えている4年前の発見場所に着きましたが、残念ながら発生はしていない模様。
と言うか道中キクザキイチゲが1本もない異常事態。これはちょっとマズいかも知れません。
時期的には良いはずなので道中出会えると思うのですが。
山頂到着。
無情な山頂。道中出会えませんでした。
ここまでも撮れ高的には悪くありませんが、メインターゲットが未発見は煮え切りません。
このままでは終われない!昼飯を食って体力を回復し、下山しながら足掻くことにします。
ちなみにこの日は非常に天気が良く、登山としては最高の日和でしたね。おにぎりうめぇ。
片付けて下山開始です。
ご存知の方も多いでしょうが、キノコは目の位置的に登りの時のほうが見付けやすいんですよね。
なので下りで探す時点で若干負け戦みたいな空気は漂っていましたね。
でもこの日のアメさんは諦めていなかった!

声を上げるアメさん、その先には念願のアネモネタマチャワンタケが!
アメさんついに目標達成です。この日のアメさんはホント凄い集中力とキノコ探索眼でしたね。
しかしなぜでしょう、オオシャグマタケを見付けた時のほうがテンション高かったような。
やっぱあそこで使い切っちゃったのかな?
その後少し離れた場所で自分も発見。無事に顕微鏡観察用の標本を得ることができました。
本種は成り行きとは言え初めて顕微鏡観察したキノコなので思い入れがあるんですよね。
結果的にはメインターゲットを押さえ、プラスアルファもバッチリ見付けた大成功のオフとなりました。
案内する側としてもアネタマが出てホッと胸を撫で下ろしましたよ・・・。
前回は発見段階で夕方、下山時は日暮れでしたが、今回は麓に降りてもまだ明るく時間は十分。
アメさんを地元駅まで送り、その近辺で祝勝会の夕飯タイム。その後お別れとなりました。アメさん。
お疲れ様でした!!!
てことで絵の話題。
ラクガキでも描いたことなかったんじゃないかな?デザイン的には結構古株ですけど。
「Dumontinia tuberosa (アネモネタマチャワンタケ)」擬人化の「アネモネ・D・ツベローサ」嬢です。
このたびきちんと顕微鏡観察もでき、しっかりとした情報を掲載することができました。
彼女はハッキリ言って変わっています。これは本種が植物体を枯死に至らしめる性質によります。
キンカクキン科はほとんどの種が植物病原性を持っています。
しかし本種はその中でも株そのものを枯死させる点で病原性がかなり高いです。
その性質は瞳が漆黒でハイライト無しと言うビジュアルで表現しています。
ただこれはキノコとしては正しい生態なので、別に悪人・・・悪菌と言う意味ではありません。
共生関係を結ぶ菌根菌娘らからすると歪んで見えると言うだけです。
てことでキノコ写真更新も今回のオフのものでまとめました。
写真整理はまだまだ終わりそうにありません。がんばるぞい。
艦これもそろそろイベントが近付いてきました。果たしてどこまで行けるやら。
---------------------------[拍手返信]---------------------------
■ comment ■
妙なテンションでコメントしたものの、冷静になってからのやっちまった感がすごいです(汗)
気を取り直しまして、今回のTOP絵は、今まで見たどの令和画像よりもしっくりきました!
良い時代になりそうです、ありがとうございます!! (やばたりあん さま)
誰にも迷惑かけてないんだから後悔する必要などない!コメント感謝でしたよ!
令和も変わらず、キノコに関わって行きますよ〜。
■ comment ■
令和も宜しくお願ひいたします。
ヴィロサ嬢を初めてお見かけしたのが何かものすごく昔に感じます……
ヴィロサ嬢の年令とか詮索したら肝臓潰されますよね(ぉ (はむこ さま)
考えてみれば彼女が産まれて干支が一周したんですよね・・・こわっ。
大丈夫です。彼女ははるか昔から生きているので年齢の概念はないですよ。
|