574枚です。
あれ?また増えてんスけど・・・。ちょっとシャレにならないなこの状況。
そろそろイチ個人の処理能力超えて来てる気がします。
ひょっとすると気付くのが遅かったけど、フィールド自重すべき?
写真撮り過ぎなんだよなぁ。
この更新以降ガチでやりますわ。目指せ残り100枚。
キノコの話題。久し振りのキノコレポ?
あれは11年前のことでした。
図鑑で良く見るツキヨタケの発光を撮影しようと思った当時の私が降り立った23時の大台ヶ原。
今思い出してもただの自殺行為だったと言う以外の感想が湧いて来ない行動でしたね。
そもそも当時の私の撮影機材は拙い三脚と長時間露光撮影ができないコンデジ。
そんなことも知らない私は意気揚々と漆黒のブナ林へ足を踏み入れたのです。
そして撮影できた写真は・・・。

ただの暗闇の写真でした。発光ですらありません。しかもノイズだらけ。
そもそも大台ヶ原は普通にツキノワグマの生息域です。
夜行性である点を考えるとマジで命の危険と隣り合わせでしたね。
ただライトを向けると暗闇にギラギラのシカの目が光っていたので、近くには居なかったんでしょう。
360度ぐるりと囲まれているのはシカとは言え良い気はしませんでしたけどね。
結局その後は機会に恵まれず、ずっと撮影にチャレンジしませんでした。
地元ブナ林にも発生することを知ってからも、頭の中の「撮影しよう」と言う意欲は尽きかけていました。
キッカケは1週間前、gajin氏がtwitterにツキヨタケの発光写真を投稿したことでした。
加えて七会きのこセンターのWatanabe氏のyoutube生放送用に月夜嬢の絵を描き下ろしたことでテンション上昇。
生放送でご紹介頂いたことで完全にスイッチが入りました。
良し、撮ろう!!!
15時手前に生放送を観終わってから装備を整えます。
しかし懸念点が幾つかありました。
まず1つ目は時期です。gajin氏が撮影していたのはちょうど1週間前。
撮影予定地は氏と同じ場所と思われるのでかなり絶望感が漂っていました。
多分キノコクラスタの方はご存知でしょうが、ツキヨってかなり傷みが速いんですよね。
つまり今から行ってももう腐っている可能性がかなり高いのです。
もう1つは天気です。この日は地元地域は雨天の予報でした。
標高が上がれば多少は違うでしょうが、基本的に良くはなりません。
長時間露光撮影の場合、見上げて撮影するツキヨには致命的。レンズに水滴が付きます。
またガスが発生した場合、長時間露光はほぼ不可能です。つまり超ハイリスクな行動だったのです。
しかしもう止まらない。薄暗くなって来たのを確認して家を出ます。
現地に到着した頃にはパラパラと雨が降っていました。
流石にこの時期は日が落ちるのが早いですね。シイノトモシビタケほど待たなくて良いです。
たった独りでブナ林帯に足を踏み入れます。
この場所はツキノワグマの生息域ではありませんが、普通にイノシシが居ます。
あいつらも十二分に生命の危機ですからね。あと光源を失うと確実に遭難です。
予備も含めてフラッシュライトを3本装備し、万全を期しての単身行軍が続きます。
その結果は・・・。

まだ居た!!!
普通に居ました。しかも高所の群生と地面スレスレの綺麗な群生の2パターン。
願ったり叶ったりとはまさにこのこと。これで遠景もアップも両方撮れます。
しかもさっきまで降っていた小雨もパタリと止み、しかもガスも全く出ていないではありませんか!
ただいつ降ってきても不思議は無い状態なので撮影を急ぐことにします。

最高のひとときでした。バルブ撮影のボタンを押してそっとブナの幹に背を預け、頭上を見上げる。
そこには曇り空のはずなのに月夜が見える・・・こんな幸せを味わえる人は世の中にそうそう居まい。
たった独り、漆黒の森の中に居るだけなのに、何故こんなに心が踊るんでしょうか。
11年前は自身の目に焼き付けるのが限界でしたが、今回はしっかりと写真に残すことができました。
ちなみに本種に限らず発光キノコは緑色ではなく青白く光って見えます。
これはカメラが原因ですね。緑色の波長を強く捉えてしまうのが原因のようです。
肉眼で見たツキヨタケの夜光はぼうっと青白く光る感じで、穏やかな光ですよ。

感動の夜を過ごし、大満足で帰宅。大急ぎで写真整理をし、顕微鏡観察まで済ませました。
そして就寝しましたが、目を開けるとタッパーがメッチャ光ってる!
野外で見ると目が慣れるまで見えて来ないような弱い光ですが、元々暗闇に慣れてると良く見えますね。
試しにフリーズドライで乾燥標本にしてみます。上手く乾燥できると良いなぁ。
と言うことで今回は見事なまでのツキヨタケ回でした。
写真図鑑もツキヨタケのみの更新となっております。たまにゃこう言うフィーチャーも良いですね。
絵の話題。
今回はTOP絵も「Omphalotus japonicus (ツキヨタケ)」擬人化の「静峰 月夜」嬢です。
これ実は七会キノコセンターのWatanabe氏からのお誘いで生放送用に描いたものです。
「ウチの娘に好みの娘は居ますか?」とお聞きしたら「ツキヨタケ」との回答を頂きました故。
と言うことでフィギュア作成の御礼絵ヴィロサ嬢は日記保管。
流れ的に猛毒御三家リーダー→食中毒御三家リーダーって感じの繋がりでしたね。
まぁ何となくバレてそうですが、この2人は白と黒をイメージしている対になる関係ですので。
と言うことで写真整理、頑張ります。マジで頑張ります。てか頑張らないとマジで終わらない。
今年は地下生菌探索とかちょっと自重しないとダメかも知れませんね。
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■ comment ■
GFCS、いいなあ。二群入れましたが、何か失敗作貰いました。
今後役に立ったら良いのですが。 (油蝉 さま)
ランカー装備はあったらラッキーくらいものだと割り切るべきですね。
即戦力になりそうだなと感じたのはイベント直前のロケット戦闘機くらいな気もしますし。
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